ここ数年で、日本人の平均寿命は世界最長となり、まさに日本は世界最高の長寿国となりました。これは平均余命率の向上、つまり子供達や若年層の病死率の低下や医学技術及び環境衛生面での発展などが大いに関与している結果です。

しかし、世界最高の長寿国と唱われる今の日本において、大きな問題は、寝たきり老人を含む要介護老人の急激な上昇なのです。見た目上、平均寿命が大幅に更新したと言われても、平均寿命を押し上げる高齢者は、オムツをあてがわれて誰かに面倒をみて貰わなければ生きることのできない寝たきり老人や要介護病人が主体になりつつあるのが現状です。

日本は世界最高の長寿国と唱われても、言葉を変えれば「寝たきり病人長寿国」と言い換えても過言ではありません。一方、若年層においても高血圧症や糖尿病、高脂血症の患者数の増大に加え、難病と唱われる自己免疫疾患の患者数が増えつつある中、昨今は「メタボリック症候群」など新たな病名が次々と認定され、まさに日本は「国民総半病人」の時代に突入しているのです。


高齢化社会を迎えた今、他人に迷惑をかけずに老後を若々しく元気で過ごすためには、一人ひとりが「自分の健康は自分で守る」という概念の元に、健康意識を高めて生活を送ることが必要な時代になりました。

快適な健康生活を送るための基本的な要因は、①十分な睡眠、②適度な運動、③多彩な食事…を日々心がける以外にはありません。これら三つの健康維持要因を意識した生活を送ることこそが、毎日、若々しく元気で過ごすため重要な課題となります。



現代医学において、不老不死を望むことはできません。歳をとっても他人に迷惑をかけず、家族と楽しい夕食を採った後に、最後の睡眠の中で老衰(医学的に正当な死)を迎えることこそが、現代人に望まれる最大の課題ではなかろうかと考えます。

日本バイオメディカル研究所は、予防医学分野に貢献すべく「若々しく元気で長生き」をモットーに、予防医学知識の教育及び普及活動と共に生体細胞の活性化に有効となり得る天然系機能性素材等の研究開発を行って参ります。